journal gris

2017.5.9

「favori(2017年6月号)」掲載

Stringing-しなやかなシルク糸-

スタンダードなアクセサリー

もっともスタンダードなアクセサリーって、なんでしょう。

もちろん絶対的な正解はありませんが、
真珠の一連のネックレスは、答えのひとつになると思います。

時代も世代もシーンも超えて愛され続けている、
まずは持っておきたい究極のスタンダードといえるアクセサリーです。

いつもはファッションアイテムですが、手作りの観点からもう一度見てみてください。
チェーンに比べると、その輪状の形を保って。
しかし鎖骨の立体感にしなやかに寄り添い、女性らしさを引き立ててくれる。
スタンダード過ぎて見過ごしがちだけれど、
よくよく観察してみると、絶妙なハリとやわらかさを兼ね備えています。

アクセサリーパーツの定番といえば…

ビーズや天然石を通して使うアクセサリーパーツの定番といえば、まずはテグス。

でも、あのテグス独特の浮遊感は、真珠のネックレスとは少し違う。
ワイヤーも、違う。
チェーンでもない(去年から、ビーズや天然石を直接通せる極細チェーンが大流行中なのです)。

実はあのネックレス、専用のシルク糸が通っているのです。

もちろんものによって様々ではありますが、見えない部分にノット(結び目)を作って、
真珠を支えながらしなやかさを作り出しています。

ホビーというより職人仕事なので、書籍も専門書ばかりではあるのですが、
あの構造を作るための手法は、アクセサリーメイキングの一技法として確立されています。

真珠のネックレスはシンプルなだけに高度な技術が必要で、職人仕事すぎる部分もありますが、
この 「アクセサリーにシルク糸を使う」 という部分、もっと気軽に楽しむことができます。

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クルシュ トリコ ネックレス/クルシュ コンポジション ネックレス

アクセサリー製作用のシルク糸について

ドイツのメーカーが製造している 「グリフィン糸」 は、
針と糸が一体になった、アクセサリー制作用のシルク糸。

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太さは1~8号がありますが、定番は4号。

シルクに比べやや安価なナイロン製や、
強度が必要な際に使用する「ハイパフォーマンス」なども同様の形状があります。

真珠の糸通しに使うシルク糸とは少し異なるものですが、
アクセサリーパーツ店で広く取り扱いがあり、入手しやすくおすすめです。

特徴としては、その豊富なカラーバリエーション。
糸がなるべく見えないように作る際はグレーが便利ですし、
写真の作品のように、あえて糸色をデザインとして使っても素敵です。

また針と糸が一体化していることで、針穴に糸を通すタイプのものに比べ
糸の折り返し部分が生じず、より穴の小さなパーツにも通すことができます。

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ラクリラ2017 ネックレス

真珠や天然石、ビーズ。
こだわりの素材が見つかったら、身に着けた時のことを想像してみてください。

見える部分はもちろん、見えない部分にもこだわって、
理想のアクセサリーを仕立てていただけたらと思います。

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design:清水ヨウコ(ビーズバランス)

favori(2017年3月号)」に掲載された「グリフィン糸」はboutique grisにてお求めいただけます。

■「グリフィン糸(針付きシルク糸)」¥350-
太さは定番の4号を取り扱っております。
下記の書籍にて材料として使用されていますので、合わせてご覧ください。

■「糸でつくる クチュールジュエリー BEAD BALANCE STRINGING TECHNIQUE」(マガジンランド)¥1,900
著者 清水ヨウコ
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