journal gris

2017.4.1

「favori(2017年4月号)」掲載

Three Cut Bead―細部に宿るニュアンス―

「ハンドメイドで作れるなんて!」

ハンドメイドのアクセサリーブーム、続いていますね。

当初は、本当にシンプルなものが流行っていました。

潔いパール一粒のピアスだったり、
細いチェーンネックレスの中心にカットクリスタルが下がっていたり。

今までに既製品で目にしてきたイメージのものが、ハンドメイドで作れるなんて!
という感動が市場に渦巻いているのを感じていました。

 

最近の流行りは・・・

しかし最近は、もう少しニュアンスのあるものが流行ってきています。

いびつな形のゴシックパールが使われていたり、
ネックレスもアシンメトリーなデザインになっていたり。

「せっかくハンドメイドなら」という部分が、作り手側でも買い手側でも、
より意識されだしたのかなと思います。

毎年春に多数発表されるアクセサリーパーツ店の天然石新商品も、
最近ではシンプルな丸玉は少数派で、
不揃いなサザレやラフカット、
水晶のポイント(柱状の、先端の尖った、いかにもクリスタルなあの形です)
などが増えてきています。

パールも、ポテトパールやライスパールといった丸玉以外のものが人気のようです。

ガラス製クリスタルの代表格スワロフスキー・クリスタルも、
近年は有機的なデザインのパーツを多数発表しています。

 

スリーカットビーズ

そんな中でご紹介したいのが、スリーカットビーズ。

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パール調のスリーカットビーズ

スリーカットビーズは、通常のシードビーズ(丸みのあるスタンダードなもの)に
ラフに三面のカットが施された形状をしています。

曲面だけでなく平面をもつので、見る角度によって光り方が変わります。

表面のカットはランダムですが、高品質な日本製のガラスビーズですので、
基本的なサイズは揃っており、一般的なシードビーズ等と同じ道具・技法が使用できます。

 

スリーカットビーズの良さ

スリーカットビーズを好きになったきっかけは、
コスチュームジュエリーのタペストリーワーク(座金の表面を小さなビーズで埋める技法)作品でした。

ぎゅっと集まったビーズの輝きが複雑に響き合い、とても印象深いものでした。

通常のスリーカットビーズ (2.0〜2.2ミリメートル)はもちろん、
特小スリーカットビーズ(1.6ミ リメートル)は、
一粒だと小さすぎてその形の愛らしさが伝わりにくいので、
線や面状に集めて使うのがおすすめです。

集まることでそのカットのもつニュアンスが強調されます。

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ぬり絵のように刺しゅうを楽しみます。

タペストリーワークはワイヤーを使った技法ですが、
糸を使ったクロッシェやビーズ刺繍、オートクチュール刺繍とも好相性です。

そのラフさがゆえ、柔らかな糸という素材ともケンカをせず自然になじみます。

grisでは、特に柔らかな雰囲気をもつ、パール調の色味のシリーズを中心に取り扱いしています。

ビーズを取り入れた作品の隠し味として、ぜひ使ってみてください。

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様々なビーズと糸を使ったビーズ刺しゅう

 

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photograph:佐久間ナオヒト

 

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